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Shanghai memo

上海メモ/気が向いたとき、思いつくままに…。

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みぞれ

昼間、小雨混じりの雪。
すぐに止んだ。
気温は2度。
凍えるような寒さではない。
本格的な寒さは、やはり、二月か。
春が待ち遠しい。

今年は寅年。
近くのスーパーに、「寅」の陶器の貯金箱を売っていた。
16元。

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45万人解雇!中国代理教員の悲惨な実態

チャン・イーモー監督の映画「あの子を探して」に登場する子供たちの表情は、土臭くて、健気だった。
その子供たちの代理教員は、年端もいかない少女。

http://shiqiao.client.jp/chinatrip/f_movie.html

そのような代理教員らが、解雇されるというニュース。

辺鄙で貧しいがゆえに、田舎の小学校には、正規教員はなかなかやってこない。
そこで、代理教員が必要とされるわけだが…。

中国に進出した日本企業や駐在員ら有志は、
個人の金で、中国に学校を建てるという活動を行ってきた。
「希望工程(プロジェクト)」という。

経済発展で華やかな面だけに光が当てられるきらいのある中国だが、
都市と田舎の格差は、ますます拡大する。
学級崩壊や教師のサラリーマン化が言われて久しい日本の「義務教育」だが、
中国に比べれば、まだましだ。

 

45万人解雇!中国代理教員の悲惨な実態
(ロケットニュース24)

1月1日(現地時間)ChinaNews.comが報じた中国の代理教員が2010年に全員解雇されるというニュースに、中国のネットユーザーが憤慨しているという。過酷な労働条件ながら、地方の貧困地域で献身的に教鞭を取って来た代理教員達たちへの同情の声が止まない。この日1日でコメントは4000件に達し、海外のサイトにも転載され話題になっている。

中国の地方都市は財政難により、正規教員を雇えない地域が多い。しかし文部省は教員の最適化を掲げ、代理教員448,000人を2010年中に全員解雇するとしている。地方の初等教育に大きく貢献する代理教員たちは、そのほとんどが農家に転職することになるようだ。

代理教員の給料は、正規教員の4分の1以下。月給400元(約5,460円)である。しかも1年間勤務しても、支給されるのは10ヶ月分。仕事内容は正規教員と変わらない。代理教員として雇用されているだけで、待遇は正規以下なのである。劣悪な待遇ながら、もはやそれさえもなくなってしまうため、代理教員たちは苦肉の選択を迫られている。子供たちを愛するが故に、無給で教鞭を取ることを選択する者も居れば、生活を捨てる訳にも行かず、泣く泣く学校を離れる者もいるという。

代理教員への悪待遇、そして大量解雇のもたらす結果が、地方の初等教育を悲惨な行く末に導くのは明らかではないだろうか。この記事を紹介しているChinaHushの記者CC & Key氏は、強い憤りと共にこう締め括っている。

「私はこの記事を書くに当たって、涙を止めることが出来ない。私はこのことを伝える他に、何も持ち合わせていない。私はこの事実を証明することの他に、何も持ち合わせていない。これは何かを証明するかどうかの問題ではない。これは良心の問題だ。中国よ、あなたの良心はどこにあるのだ」

中国の発展は、国民を豊かさへと導かれているのだろうか。


パソコンが壊れた

元旦に、いつものようにパソコンのスイッチを入れると、いつまでたっても画面が真っ暗。
光電管が壊れたのか、接触不良なのか、原因は不明だが、使えなくなってしまった。
メールチェックも、ウインドサーフィンもできない。

パソコンは、携帯と同様、生活必需品。
外界との接触が閉ざされ、不自由な生活を強いられてしまう。

結局、修理して一段落。
修理費320元。
「災いは忘れた頃に、やってくる!」

やはり、生活は苦しい。

韓国系の造船メーカーで、設計の仕事をしているLさんと、
3か月振りに会って、食事した。

今回の契約更新で給料が上がらなかったので、
更新はしたものの、転職を考えている。
同郷(内モンゴル)の友人と一つの部屋を借り、
家賃は折半で、一人1400元。
上海の平均給料が、3000~3500元と聞くが、
貯金はできないという。

「経済発展で豊かになったといわれる中国ですが、
それは上海や北京などの大都市だけ。
田舎に帰っても、めぼしい産業はなく、仕事はありません。
だから、若者はみんな都会に出て行くのです」

中国内陸部の開発が進められているが、
中国人の生活格差は、ますます広がっていく。

HPデザイン変更

HP(「上海百景」)のデザインを変更した。
http://goodfor.soregashi.com/shanghai100/

ページ数約50P、写真約600点。
写真の加工に時間がかかったが、
まだまだ満足いくものではない。

「2010年、中国が上海ショックに震撼するであろう」

メルマガ「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」(12月28日)号で、
「現在まで続いた中国の奇跡的繁栄の持続はたいそう難しい」と著者は説く。
https://mail.google.com/mail/h/1lpm3fxufoq59/?v=c&s=a&th=125ce163e4bb59a9

「2010年、中国が上海ショックに震撼するであろう」と予測する理由は次のとおり。
(1)国家権力(というより一党独裁の)の強さ
(2)激甚な速度で達成された都市化(都市集中という歪み)の恐ろしさを誰も言及しない不思議さ
(3)2020年には高齢化社会に突入
(4)貧富の格差
(5)過剰設備投資のつけ
(6)技術の偏在と独走技術の少なさ、雇用のミスマッチ
(7)金融システムの未成熟と株式市場の投機的熱狂の破綻


著者は、反中国論者で「中国は将来、崩壊あるいは分裂」という「希望的観測」をしているが、
右肩上がりの経済発展も、いずれは終わりが来る。

同様に、石平氏も悲観的な見方をしている。
https://mail.google.com/mail/h/qaod12ug2v92/?v=c&s=a&th=1256744c6ff7c0d3

一方、別のメルマガ「Skipper Johnの中国ビジネス・チャンス!」の著者・石井良宗氏(NTTドコモ中国社長、上海在住)は、「中国政府、08年のGDPを上方修正、伸び率9.6%に」と紹介しているが、
https://mail.google.com/mail/h/196dg1psmi7rp/?v=c&s=a&th=125d07811189f991
宮崎氏は、中国政府の統計はインチキと一刀両断している。

このように、チャイナウォッチャーらの楽観論と悲観論があるなか、
日本の命運は今や中国抜きで考えられない状況であるのは間違いないだろう。

初雪

昼過ぎ、綿雪が降った。
今年も残り、後4日。

5c909803.jpeg














【緯度経度】北京・伊藤正 貧富を分けるマイホーム

上海では今年の夏、竣工直前の高層マンションが突然倒壊した。
開発業者と役人との癒着、手抜き工事がその背景にあると言われている。
また、最近、「房奴(ふぁんぬ)」 という言葉も見かけるようになった。
ローン返済に窮する「不動産の奴隷」という意味だ。
不動産開発は今、膨大な利益を生む。
かつての日本のバブル時代も、新規マンションを借金して購入し、
中古で売り抜けることで資産形成した人は多かった。
そのような状況が現在の中国でも行われて久しい。
あるセミナーで、WTOに中国が加盟した2002年前にマンションを買った人は
その恩恵に預かり、資産となっているが、
近年では猫も杓子もマンションを手に入れようとする一方で、
期待したほど値上がりせず、「房奴」が増加していると聞いた。
人間は欲望の動物だ。
特に、拝金主義(「向銭看」)を至上とする価値観が特に強い上海では、
マンション所有が結婚の条件と言われ、親から頭金を出してもらって、購入する男性も多いと聞く。
(知人にもいるが、まだ相手は見つかっていない)
しかし、購入した住居はひびが入り、傾き、水道、電気がまともに機能しないことも多いらしい。

下記は、産経新聞北京支局長のコラム。

 中国はいま、大都市の住宅問題を軸に、現実社会をリアルに描いた連続テレビドラマ『蝸居』(計35回)の話題で持ちきりだ。7月下旬の上海テレビの初放映以来、大反響を呼び、北京テレビも10月に放映したが、11月中旬からの再放映が突然、10回で打ち切られたため、憶測が乱れ飛び、関心をあおることになった。  

 原作、脚本はシンガポール在住華人の六六氏(女性)。出身地の上海(ドラマでは架空の江州市)が舞台で、カタツムリの殻のように小さい古アパートに住み、生活を切りつめてマイホーム入手に格闘する大卒の中産階級夫婦を中心にドラマは展開する。  

 郷里の両親の援助も受けてやっとカネを工面しても、急騰する住宅価格に追いつかない。妻の妊娠で焦る二人を助けたのは、大卒後、不動産会社に就職した妻の妹だ。彼女を見初めた市長秘書から姉のために借金したのをきっかけに秘書と関係を結び、やがて同居中の婚約者と別れ愛人になる。  

 開発業者のわいろで豪勢な生活を送り、権力を振るう市長秘書、秘書と結び住宅地建設を強引に進める業者と立ち退きに抵抗する老婦人一家、社会保険基金を開発資金に流用する銀行幹部など、それぞれの家族を含めたさまざまな人間模様と生活ぶりが、テンポ良く描かれる。   

  多くの人は、現実そのままとの印象を持ち、2006年に上海で発覚した陳良宇党書記(当時)らの汚職事件を連想する。劇中の市長秘書は陳書記の元秘書、秦裕宝山区長(同)、その愛人になった妹はテレビ局キャスターがそれぞれモデルと、中国紙も報じている。

 それにしてもドラマが描く「現実」はすさまじい。市長秘書の愛人になった主人公の妹は、豪邸に住み、ぜいたくな生活に慣れるうちに誠実な婚約者よりも秘書を愛し、子どもを産もうとするが、ウェブサイト上では、彼女に共鳴する投稿が多数あった。
 中国の極端な格差社会では、カネが価値基準であり、マイホームや高級乗用車は貧富を分ける境界線になっている。妹は手段はどうあれ、富裕階級にランクアップした成功者とみられているのである。

 中国では、世界金融危機後、金融の大幅緩和と税の軽減措置の景気刺激策で、住宅価格の上昇が続き、大中都市では前年比、二ケタのアップになった。北京など一部の大都市では、投機的な投資が急増、物件によっては50%以上も値上がりし、資産バブルへの懸念が高まっている。

 中国政府は今月、住宅価格の上昇を抑える規制強化方針を打ち出したが、不動産の値下がりはないとの神話があり、業界は前年の経営不振から脱し、好況をおうか、開発に拍車をかけている。

 住宅は既に取得した人は値上がりを期待し、未取得の人は逆の立場にある。住宅を購入済みの中国の友人は、安いうちにもう1軒買っておけばよかったといい、買い損なった友人は、いずれ値下がりすると自分に言い聞かせた。

 ドラマの中では、官僚の権力乱用や腐敗のひどさが描かれている。これに当局が怒り、再放送を中止させたとうわさされたが、お目付機関の中国放送・テレビ・映画局の責任者は、ドラマを「低俗」と批判しつつ介入は否定した。

 中国紙「21世紀経済報道」によると、北京テレビは、大手開発業者がイメージを損なうと「圧力」をかけたと明かしたという。開発業者の鼻息は荒いが、ドラマはネットに流れ、「盗版」(コピーDVD)もあって、業者は嘲笑されただけだった。現代中国の問題点を考えさせられた。
 

二元ショップ


豫園に出かけた。
と言っても商場内は湖心亭が改修工事を行っており、12月ということもあり、人出は少ない。

一方、周辺の雑貨店はクリスマスを控えて、たくさんの装飾品を売っていた。
(中国のクリスマスも日本と同様、商売ネタに過ぎない)

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その一角に二元ショップがあったので、入ってみた。
日本の100円ショップと同じレベルの商品の品ぞろえは別に10元ショップがあるが、
この2元ショップも捨てたものではない。


image2.jpg













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中国の年賀状

日本の知人に送るために、年賀状を買った。
南京東路近くの福州路は一枚8元だったが、豫園では2~3元。
デザインや装飾は、そう変わらない。

今やネットや携帯で新年の挨拶をする時代。
日本同様、中国でも年賀状のやり取りは減っている。

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