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Shanghai memo

上海メモ/気が向いたとき、思いつくままに…。

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上海万博、開幕前のリハーサル混乱

5月1日に開幕する上海万博のリハーサルに参加した知人が、下記のレポートを送ってきた。
半年の期間で7000万人以上の入場者を見込む事務局だが、かなりの混乱が予想される。

友人各位

いま上海より戻りました。
20日の上海世博会のリハーサルの報告をいたします。
写真は整理して後日送信します。
 
・ゲート;
朝9時に地下鉄9号線の馬当路駅で下車。ここから世博専用地下鉄に乗り換えるのですが、一旦地上に出ます。角を曲がって驚きました。長~~~い行列。先が見えません。1時間30分並びようやく列の半分の前進。まだまだ先が見えません。トイレに行きたいのだが、トイレマークはあるのだがゲートの中らしい。
但しこの列は右側からくる列で、同様に左側からくる列もあるのですから倍の数となります。
ここで離脱者が多数でる。私は離脱者に聞きましたら「今ゲートの前の広場に入る門が閉ざされている。入場制限しているのでまだ約1、2時間は入れないだろう」とのこと。
実はこの乗り換え駅はゲートになっていて空港以上に厳しい検査があるので大混乱なのです。このゲートを通過して専用線に乗ると会場内に入れるのですが、この乗り換えは20日のリハーサル(10万人とも20万人とも言われていますが)でこの有様ですから80万人の場合は想像することが恐ろしくなります。
私は離脱して外灘へタクシーで行き、そのから浦東行きの渡し舟(2元)に乗り、船着場で世博専用船に乗り換えて会場へ入りました。11時30分でした。
世博専用船は世博チケットがないと乗船できません。ここでも厳しい検査がありますが、何と何と行列がゼロ。乗船者は8人のみ。穴場でしたが、本番前に情報は広がるでしょうね。
この船は浦西エリアに着きます。都市実験区の近くです。
 
・コンビニ・食堂;
水が欲しくなりコンビニへ行ったらここも長い行列。仕方なく食堂へ行く。ここも長い行列。ようやく4分の一のピザにありついた。ここでコーラ(缶)を購入。
コンビニは浦東会場を含めて数が少なく、店は大変に小さく万博向き仕様にはなっていません。
食堂も混んでいて、コンビニで購入した弁当を植え込みの周辺で立ち食いし、その空箱やペットボトルを植え込み内にポイ。
 
・観覧;
夕方4時の退場時間までかけて浦西会場と浦東会場を歩いただけで終わりました。
中国館の1階は地方館が併設されていて入場制限がないので誰でも自由に入場できるので、ここを観ただけです。
もっとも私は展示よりバリアフリーの調査に関心があるので展示館は並んでまで見たいとは思っていませんでした。
 
・バリアフリー;
写真がないと説明できませんが、問題が多い。
リハーサル初日に既に路のタイルがいたるところではがれ、マンホールの蓋が割れ、工事現場から雨で流された泥水、街路樹の根元のコンクリートも割れ、路の段差で車椅子使用者が困難していた等等。
メイン通路などの上り下り用の階段の横に透明な外エレベーターはあるのですが、エスカレーターを見たのは一箇所のみでした。
 
・トイレ;
数は多いのですが、大半が(真夏には入りたくない)例のレンタルトイレで全て和式。当然「紙」はありません。
ところどころに新設のトイレ棟があるのですが、ここも和式で一つ洋式(車椅子用)がありましたが、ダンボール箱(用度品など)が積み上げられていて使用できません。
※上海駅の一等(軟座)待合室の車椅子用洋式トイレも従業員の休憩・荷物置き場になっていて使用できません。
これは「意識のバリア」です。
上海は国際都市と言われているが、住民の多くの意識は発展途上なのです。
 
・記念品;
アイテム毎(会社毎?)の売店。
日本式のように一箇所で何でも買えるわけではないようです。
私が入った記念品売る場は「サンダル」と関連アイテムが少しでした。
 
・ゴミ;
路にゴミの山。清掃人が少なく手が回らないようでした。
また、学生アルバイト(?)と思える若者がゴミに処理ができなくて、足でふんずけて小さくする努力(?)が多々見られました。
さらに、工事中の展示館もあり、砂の山、竹材の山、麻袋の山等等。
 
・園内の移動;
バス(無料)が便利
浦西から浦東も専用トンネルを通してバスが運用されています。
 
・休憩;
休憩ベンチがいたるところにあるのですが、テントがパラソル形状なので雨のため半分以上は使用できず、食堂も混んでいるので、私は約5時間歩き疲れました。
 
・日本館;
張り紙があり「23日の午後から開館」。
 
・産業館;
建物の外側の店は一部工事中。
入館は20分待ちの行列ができていました。
浦西の一番端で付近の案内板に表示されていないので、スタッフ3人に聞きましたが、それぞれ別な場所を教えてくれましたので雨の中探し歩きました。
 
・スタッフ;
見学気分で写真を取り合ったり、男女が手をつないで歩いている姿もあり、教育ができていませんね。
 
総合評価;
日本で博覧会慣れした人が見ればもっと辛口なのでしょうが、一応上海世博会に関係した者として甘く50点。
展示館の展示物や広場のイベント(舞台の準備中)などを見ていないので感動は全くありませんでしたが、各パビリオンの建築物は見ごたえがあります。
しかし、80万~100万人が来場したらどうなるのだろうか?
 
中国の掲示板の書き込みはもっと辛口です。

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「会場パニック、テロや暴徒化より恐ろしい?」
http://sankei.jp.msn.com/world/china/100430/chn1004301201001-n1.htm

 下記は、イギリスメディアのレポート。
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=41680
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