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Shanghai memo

上海メモ/気が向いたとき、思いつくままに…。

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豚骨ラーメン

アパートの前に、「上川家(かみがわや)」という豚骨ラーメンの店ができた。スープは白湯と紅湯の二種類あり、それぞれ、台湾ラーメン、豚骨チャーシューラーメン、豚骨ラーメン、坦々麺など6種類、それに手羽先もある。店内は、4人掛けテーブルが4つとキッチン、全部で10坪程度。従業員は老板(らおばん、経営者)らしき30代の男性を含めて3人。先客が3人いたが、慣れないせいか、どうも段取りに追われているらしい。誰にもまだ注文の品が出ていなかった。12元の豚骨ラーメン紅湯を頼んだ。麺は細麺、具はチャーシュー2枚とねぎ、椎茸。スープがいまひとつ味が出てない感じがした。食べ終わり、料金を払おうとすると、ロールプレイニングで最初からそのつもりだったのか、待たせたので申しわけないと思ったのか、「不用(ぶーよん、要りません)」と言われた。

開店資金は数百万円か。飲食業は現金商売だけに、流行れば資金の回収も早い。この老板は、日本に留学し、豚骨ラーメンの店でアルバイトをしていたのだろうか。店の周辺は、日本人が多く集まる古北地区と違い、日本人はほとんどいない。自分の口には合わないが、勝ち組と言われ、他店舗展開する「味千ラーメン」と同様、最初から中国人をターゲットにしているのだろうが、この店の豚骨スープが果たして受け入れられるのか。中国語で、無一文から財をなす人を白手起家(ばいしょうちーちゃー)という。飲食業の撤退が日常茶飯事なだけに、彼の夢は実現するか。

ちなみに、古北地区には博多出身の兄弟が経営する「豚骨拉麺」という店があり、流行っている。日本で人気の「一風堂」は戦略を間違え、撤退した。
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